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黒の裏は、白。

教職者の、情熱や誠実さに弱い。
胸が打ち震える思いがする。

ふと、これはいったいなんだろう、と
思い巡らせて
思い当たったのは
教師だった父を敬う祖母の気持ち。

それはあくまでわたしの想像で
祖母の口から聞いたのは
芸者遊びや放蕩のあげく
財産を食いつぶしたがために
祖母は女学校に進学できなかったという
恨み言めいた話なのだけれど

表に出てくる言葉と
その奥の気持ちは
同じとは限らない。

本人すら気がつかないところに
気がついてはならないところに
大好きな気持ち
敬いたい気持ちが
しっかりしまいこまれている

そのセオリーを知ってはいても
実感がなければ半信半疑

わたしの、教職者に共鳴する気持ちが
祖母のそれを引き継いだものだと仮定した瞬間
セオリー通りだったとわかった。
身をもって、知った。


表面的には恨みつらみしか見えない
不信感しかないような関係性の
根っこにある、あたたかい気持ち

そうしたことは
機会があれば本人に
「こういう気持ちもあるんでしょう?」などと
言うかもしれないけれど

そのことに
誰かが気がついているだけで
あたらしい可能性がひらけていく。

希望の種。

いつ芽吹くともしれない
だけど、そこにそれが在ると
いったん気がつきさえすれば
じわじわと、光が届いていく。
(ふだんは忘れてしまっていても大丈夫)


かつてのわたしが
「ドロっとした黒っぽい感情」だと
思いこんだ「だれかの言葉」
そのなかに、種をみつけたとき
思い(記憶)が塗り替わる。
安堵。ヨロコビ。

オセロの駒を持ち上げる。
黒の裏には、白。
かならず。

ならば、黒のまま置いておいても構わない。
裏が白だと、わかってさえいればいい。
そのまま、そっと、元に戻す。


自分の心を震わすモノの
理由も意義も目的も
探る必要はないけれど

それは
わたしに与えられた
わたしが脚色した物語の
見落としてきた伏線につながる
合図なのかもしれない。

ときには想いを巡らせるのも一興。

そうして物語は厚みを増していく。

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